ピアジオ チャオⅡ 状態チェック①前バネ・ガソリンタンク

ciao(旧)の状態チェックしてみます。

だいぶ年数の経ったイタリア製中古車。多くは語りません。

まず、ボルト・ナットが付いてなかった部分が気になり、周辺を外してみました。前輪の付け根。

この辺はできればバラしたくない部分(バネが厄介)ですが、新規ボルトがすんなり入らないのでバラシチェック。バネがテンションかかって入っているので、一度外してしまうと戻せなくなる可能性のある部分ではある。受け側部品が欠品又は破損している可能性もありますので。

ポッチは切れてるけど、当りゴムは一応付いてますな。

末端部分のねじ山が斜め気味になっていたので、奥まで入らず。タップ修正して組み直し。完全にナメてなくてよかった。

このフロントフォーク、大したバネではありませんが、普通に組もうとすると難儀する部分。フロントを沈めた時にキコキコ音(軋み音?)がする場合は、外さなくても隙間からこのバネの両端辺りにスプレーグリス噴霧すると収まったりします。奥は見えない+届いているか確認できないので、多めに吹きまくります。粘度か低いと垂れてきてタイヤ・ブレーキに付く可能性がありますので、粘度の高めなスプレーグリスなどを使用。外してグリスアップするに越したことはないけど、あまり外したくない。

今回は後ろのボルトがスムーズに入らなかったので外したけれども。

ブッシュは問題なさそう。

組むのは色々なやり方があると思いますが、一例。

樹脂素材のタイラップで、バネを縮めて組み込みます。最終的にはタイラップを切って引っぱり出すので、切りやすい位置・本数で。

今回は⇧の2本ではうまくいかず、最終的に3本使用。結構縮めた方が良い。タイラップを通す部分をバネの端にしすぎると、抜く時に挟まって抜けない。まあ、たとえ残っても樹脂なので、それほど支障は無いと思います。イタリア~ンな気分(偏見?)で、細かい事は気にしない。

奥側は取りづらいんです。⇧は手前側。

これはフロントフォークスプリングと言いましょうか。この辺の支点のブッシュ・バンプラバー共々、シンプル構造で各役割分担が明確。ホンダスーパーカブ系の機構入りませんかね?感触は、あまり変わらないのかな?ダンパーを後付けか。

続いて燃料系。

透明ホース・燃料フィルター内に錆び粉確認。

ほう、こっちか。

ああ、そう。

ふむふむ。CUTとRESが逆みたい。ONが上か。

そうか。まあいいんですけどね。床に漏れてないので。

ガソリンを抜いてみましょう。⇧受け皿の目立ったゴミは前(他作業)の残留物。

ガソリンコックを外す時はレバーの方を保持しながら奥のナットを回しましょう。気にせず全体をクルクル回すと中の真鍮管が折れます。

さて、次はガソリンタンク内を探訪してみる事にしました。入口は錆び少⇩。

カメラが替わりますので、画質が多少変わります。

底の方はこんな感じ。2段式?リザーブ分?仕切り版?

この奥にもう一部屋。ちょと複雑構造ですね。錆びが取りづらそう。見ない方が良かった?

右の方に見えるのがガソリンコック口につながる部分。

真鍮管の折れた部分は内部に残っていなかった。これは錆びというか、カスがへばり付いている?

ガソリンタンクの入口周辺だけでは中(底の方)の状況まで判断できない、ciaoなどモペットのガソリンタンク。

コレ系(車体一体型)ガソリンタンク車体で、キャブのジェット・燃料フィルターが清掃してもすぐ詰まる方は、タンク内がこんな感じに近いかもしれません。根本的な解決にはさらなる錆び・カス取りが必要。構造上完全に取りきるのは難しいかもしれませんが、乗るならもう少しやっといた方がいいみたい。

これは、穴が開いてない分だけ良し。まだ錆び取り前段階。

どうやってやろうか、ガソリンタンクは暫し検討。

気になってエンジンインテーク部を覗く。

燃料フィルターは付いていたけれども。通路に錆び?沈殿付着物あり。

このまま乗っていたら、クランク・ベアリング・シリンダー・ピストン・リングなどに多少影響が出てくるかもしれません。可能性としての話。

まあ、これくらいでしたら想定内でしょう。致命的なダメージを与える前に早期発見・対処・方向見定め。

さてさて、どう行きましょうか。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA