カワサキKS2 発売は1988年~1989年。
製造から大分経っておりますので、外装(PP)経年劣化(紫外線等による)が気になります。
プラ(PP)外装の宿命とも言えますが、見過ごせません。気持ち的に。
プラ(PP)に塗装しても、のらない・割れる・はがれやすいんですよね~。特に下地が劣化したやつは。
でもこのままでは、あまりにも可哀そう。乗るときのテンションも下がる?なんだか車に見落とされやすい?馬鹿にされる?被害妄想?
まずウチに来た当初の写真が「コレ」って出てこなかったので、言葉だけになってしまいますが、タンク以外の部分が黒(艶消し)で缶スプレー塗装されていました。
来て早々、その黒塗り部分をサフェーサーで塗装してみた訳です。(下写真のグレー)
これはこれで怪しくていい。自分的には。
しばらくして試しに強度テスト?捩(よ)ってみたら、サフェ塗装が割れました。フロントフェンダー。
柔軟性・密着性乏しく、ペリペリと剥がれてしまい・・・さらにみすぼらしい状態・・・密着効果のある(PP対応)サフェーサーのはずだったのですが。(ミッチャクロン系・いきなりサフ・エアゾール)
ペリペリ割れて剥がれる部分と、しっかり密着して剥がれない部分あり。下地処理が不十分だったか。
塗装後、ある程度の期間の密着性は問題ないかもしれないが、年月が経つと下地処理の差が出てくるのかもしれない。
プラスチック保護剤などのレザーワックス・シリコンスプレー・油分は塗料をハジキますので、プラ塗装(塗装全般)は注意が必要です。劣化気味の樹脂に、染み込んでいたりする。
塗装する予定がある場合は、ワックス・保護スプレーをかけない。近くで使わない。
脱脂する場合シンナーなどで強い溶剤は、プラの劣化をまねきます。まあ、その辺は加減してください。シリコンオフとブレンドするなども。
フロントフェンダーは全体がペリペリ剥がれたが、他の部位は密着していた。
カンペ塗りの黒を、ある程度拭き取っただけで吹いたので、さすがに下地の状態が悪すぎたかかもしれません。
フロント周りをメンテナンスした時にスプレーやグリス類が飛散・付着してしまったのかも?
缶スプレーの塗料が残っていると後でチヂミが出たりします。浮き・割れ・ハジキ・密着不足の原因にもなったり。工程を省いたら仕上がりに影響が出たり、やり直しでさらに手間と時間がかかったりするこ事もあり。今回わたくしも再確認させていただきました。
そのうちに色を決めて塗ろうかな~と思っていたけど、進まず。色を迷う。タンクはどうする?タンクに手を入れると、いかにもってなるなぁ。このロゴがKSって感じなんだよなぁ。塗りで再現?タンクの劣化具合は、これもアジかなと思ったり。知らない人が見たら、ただの小さいボロバイク。乗り続けるのか?エンジン壊れたら?の葛藤もあり。
PR
考えるのはもうやめて、いよいよ行動に移しました。
具体的構想が無いまま、色だけ大体の見当をつけてスタート。
経年劣化も含め、荒っぽい下地処理が施されております。
レザーワックスなど吹いた日には、染み込んで取りきれなそう。
粉っぽいと塗料が乗らない。ん~このまま上に塗っても、下地出ちゃうな。サフェの厚塗りは避けたい。
割れて剥がれる部分は手で剥がし、密着して残っている部分は、ダブルアクションサンダーで研磨。
楽天市場広告↓
下地からやり直し、ちょっと(かなり)工程を省きますが、こんな感じに仕上がりました。
写真撮ってなかったんですよ。塗りたては、なんでもキレイに見える。
SHOW UPカスタムカラー
キラキラ系?塗料「Eki Show color」などは、楽天市場で購入⇧
引けてくると透かした時に、下地の具合がわかってしまう。塗りたてはテロっとして、だいたいキレイに見えるもの。細かい事は気にしない。気になったらまた塗り替えればいいかと。
ゴールドパールっぽいライムグリーン?思ったより少し明るくなってしまいましたが、まあいいでしょう。この後内側をブラックアウト。もし自分で塗るのでしたら、内側をブラックアウトするとカスタムペイント(プロ)っぽいです。
柄を入れたりゴールドリーフなども試したかったのですが、それはまた今度何かの機会に。
PR
北海道ぎょれん 公式オンラインショップはこちら
色も決まらず、ずっと先送りにしていました外装塗装。やってみたら気持ち的にも改善されました。無意識に引け目を感じていたのかな?ベスパはボロ(年式相応)外装でも気にならないのですが。
知らない人からすれば最近のバイクと間違うかも?2ストで煙が多少出るので、故障車と思われるかな。まあそんな事はいいのですが「KS2、ヤレた外装を塗るのも一つの手」と言う提案でした。塗ると強度が上がる。しかし、プラ(PP)特有の柔軟性は無くなります。取り扱いには気を使う。一応密着剤と柔軟付与剤を添加して4層塗装していますが、撚(よ)れると塗装が割れる可能性もあるので、慎重に扱うようになります。今の所まだ割れてない。
下地処理が今一歩だったからか?柔軟付与剤を添加したせい?かわかりませんが、引けてくるとやはり金属に塗った塗装とは違う艶感・引け感になります。今回は、クリア塗りっぱなしなので余計に気になる。フレーム・足周りはそのままなので、ここだけあまりコダワリすぎてもなぁと。
さらに一研ぎ入れて、クリア吹いて、磨き入れればベストか。今回はやりませんが、鏡面目指すのであれば、結構クリアを重ねるか、引けてから一度当ててクリア重ねた方がいいかも。特にメタリック・パール・キャンディーなどの場合。でもプラに厚塗りすると、割れのリスクが高くなりますので。
タンク(一部塗装)・フレーム・足回りはそのままです。そこまで手を入れ始めたら・・・危険。
PR