ベスパ ET3 エンジン オイル漏れ修理

今回はベスパ ET3 スモールボディの中では一番大きい排気量。

大体どんな車両でもそうだと思いますが、フライホイール側サイドシール。

こうなっているのを見てしまったら、症状出てなくても交換です。

これは外側から交換できる。ちなみにこのET3は体感できる症状までイってません。

ベスパ スモールボディ オイル漏れ 修理 オイルシール

キャブレターは正常の前提でここが抜けると、大体は2次エアーを吸ってる症状。

回転の落ちが悪かったり、高いまま下がらなかったり。エンジンのかかりも悪い事でしょう。もっと酷くなると、エンジンがかからない。

必ずしも症状が出るか?出ているか?と言ったら何とも言えない。普段使っている分にはまだ症状出ていないかもしれません。(ET3は、わかりづらい気がします。50・100は比較的わかりやすい)

こちら側だけで済めばラッキー(外から交換できるので)、クラッチ側のおいるシールがダメな場合はクランクを割る事になります。オイルシールは消耗品。

症状が出てから修理では、他にも不具合併発の可能性もあり、最悪出先で走行不能になる事も無くは無い。トラブっててもベスパは意外と走れてしまうので、無理やり?走って帰宅できたとしても、他にダメージがイってしまう事も考えられます。発電・灯火のコイルプレートを外すキッカケなどで、見てしまったら交換。見てなかったらしょうがない。

換えたばかりの場合は、組付けたグリス?かもしれません。症状出てなくて、汚れててわからない場合は、一度きれいにして様子見。

ジワジワ漏れが進むと、下の方に滴ってきます。フライホイルの下辺り、カバー裏の下側だけオイルっぽかったら疑わしい。外して確認する事をおススメ。まあここは抜けやすい部分ですので。要(ベスパ用)フライホイールプーラー。

高級なオイルシールを使っているからと言って油断すると、組み方や状態により、意外と早く抜けてしまう場合もあるので、症状が出たらチェック。

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インマニ。排気側(マフラー取り付け口)もほぼ同様。

50s・100とは違います。クランクに固定する方の部分が筒状に、多少強化?されている。

スタッドボルトを交換すれば100にも使用可。

スモールは、構造上インテークマニホールドが長いので、振動で緩み・ヒビ入りやすい。特に50s・

100。ここのスタッドボルトや、ナットが緩んできて2次エアー吸うと共に、吹き返しが漏れて油汚れ・振動でひび割れ・ひどい場合は折れる。

国産車などでやってましたが、回転の落ちが悪い車両・2次エアー吸ってるのが疑わしい車両の簡単チェック法として、怪しい所にパーツクリーナーを吹いてみる。エンジンかかった状態で、少量。そして吹いた直後に回転が落ちれば、そこから2次エアーを吸っている可能性高し。という事をやったりしていました。2ストスクーターの、ひび割れたゴムのインマニに(交換前提)やっていた方法ですね。

ベスパで、汚れがヒドイ場合はやめた方がいいです。汚れ・異物も中に入ってしまう可能性ありますので。ベスパの場合は、もう怪しかったら外して洗浄・目視点検・すり合わせ・スタッドボルト増し締め・ガスケット新品(液ガス薄く塗布)ワッシャー新しいモノに・ナットは回り止めのあるモノに交換してしまいましょう。どうせやるのであれば。

このドーナツゴムも劣化していたら交換。機能していないと、タイヤハウスのホコリや水がボディ内に入ってしまいます。キャブの吸気室?外と中を隔てていますので。

ボルト・ナットが緩んでないのに、マニホールドが折れたりヒビ入ったりの場合は、ボディの丸穴との相性が悪い場合もあり。あまりないけど。

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溶接箇所付近内部、ノーマル状態だと段差は結構あります。削りますか。

そして、合わせ目の面出しをした方が、抜けにくくなる。気がします。この辺、新車などの納車整備でやらないのですかね?店によるか。

オイルストーンなどで。ある程度均す。完全に全面出さなくてもいい気はします。液ガス塗りますし、結構大変。

オイル漏れもここまでで済めばいいのですが。あとドレンボルト・オイル注入口。

ギアオイル入れすぎや、クラッチ側オイルシール抜けで、たまにブリザーキャップ?エンジン奥の方のキノコから、汚れてる場合もある。


エンジン裏側からのオイル漏れ。

ドレンボルトからだと思いたい。

しかし、今回のメイン。チェンジのOリング。一番漏れないでほしい所がオイル漏れ。

ここから漏れていたら、エンジン全バラ・・・

お店に修理を見積もってもらって、これをキッカケにベスパとさよならする人も多い?部分。!あまりそういう事は言わない方がいいか。

エンジン降ろして全バラすると、そこだけでは済みませんのでね。なかなか。

お店に頼むにしても、自分でやるにしても、バラシたら色々見えてきます。

ここにOリング一つ。これだけ。これは漏れますよ。あえて、下部潤滑のために少しずつ漏らしてる?これも、見た目は問題なさそうなんですけど。

内壁にこびり付いた汚れがひどいので、その影響もあるかもしれません。組む時も鋭利な部分で、キズ付けない様に細心注意が必要。

他にOリングを使用している箇所・キックシャフト・クラッチシャフトも劣化で滲む。

後輪のシャフトオイルシールもチェック。ブレーキドラムをバラシてチェック。ベスパの後輪ブレーキはロックする程度に大体効きますので、後輪ブレーキが効かなかったら分解チェック。古いモノや、一度オイルを吸ったブレーキシューは、新品に交換した方がよい。

後輪のブレーキバックプレート・クラッチカバーの合わせがうまい事行ってないと、そこからも漏れます。脱脂して、紙のガスケットに薄く液ガスを塗布。ボルト・ナットの締めは対角線で徐々に。

その辺り何か作業した直後の試乗は要注意。走り出す前にアイドリング放置して、下回りを念入りにチェック。

作業後など、合わせ目から漏れているのに気づかずに走ると、一気にバーっと撒き散らされて(タイヤ・ブレーキにオイル付着して)危険。

ベスパのハンドチェンジ。快適に乗り続けるために、ギヤオイルは定期的・早めに交換してください。

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オイル漏れ。

止めている場所にオイルのシミがある場合、どこから漏れているか見てみましょう。ドレンボルト・オイル注入口の場合は、ガスケット交換くらいで止まるかもしれません。ねじ山をナメている場合を除く。

国産車ではありません。ドレンボルトは、キツク締めれば良いってものではありませんのでご注意ください。細いボルトなので、相応に。ガスケットは金属性(銅・アルミ)より、潰れ幅のある紙?の方がいい場合もある。銅・アルミの場合は、ちゃんと面が出て、接地しているか重要。漏れてなければ、お気に入り(ガスケット)を継続使用してください。

変な言い方ですが、漏れない・緩まない程度に「ゆるく」しめる。ボルトの細さ・ねじ山のピッチ・工具の長さでかかるトルク・エンジンのアルミ素材のねじ山・ガスケットの潰れる感触を考慮。

なぜここまでうるさいかと言うと、ここのねじ山をナメたら(ねじ山を壊したら)厄介という事。

エンジン下部・シフトのワイヤータイコ部シャフト・カバーから、ギアオイルが滴ってたら、上写真のOリングが怪しいです。全体的にエンジンが汚れてて、どこから漏れているかわからない場合は、一度きれいにしてから放置。

この部分、すぐ修理するか、もう少し様子見るかは、また別の話として、漏れてる自覚がある場合は、車両を止める時は常に受け皿を置く・ギアオイルの量を定期的に点検補充するなどの措置希望。漏れ量の程度にもよりますが。

それなりに対処して、たのしく乗りましょう。

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