油圧リフト台車 勝手に下がってくる不具合を探る①

足で踏めば上がるけど、間もなく(勝手に)下がってきてしまうという症状の油圧リフト台車がやってきました。許容荷重200kg・低床タイプ。シリンダーが2本付いています。

これは旧式?現行モデルではないかもしれません。よく調べてませんが。

JISでのテーブルの降下量は、最大積載質量を負荷して15分間放置した時、要程の2%以下でなければならないそうです。

たぶん今の状態では200㎏は上がらない気がします。下がるより速く足ふみできればイケるかも。半分くらいの重量でも、踏み込みを止めた時から下がり始める症状。ストッパーが効かない。

初めて触るので探りながら作業。

まずオイルが少なかったので補充してみるも、あまり変わらず。

オイルの注入口はこんな所に⇩あり。この内部がオイルタンクを兼ねているらしい。

蓋のゴムが硬化してモゲそうになりながらも、何とか内側に落ちずに取り外し成功。何か違う方式にしてほしい。現行モデルは不明。

オイルを足せば復活するかな?と淡い希望を持っていましたが、甘かった…。

漏れ位置確認のため、ある程度汚れをキレイにして一晩放置。

翌日、ポンプ下にお漏らしを確認。

伸びたり縮んだりのシリンダー2本は問題無いみたい。そこまでのホース・付け根も大丈夫そう。

足でキコキコする部分、どこかのシールが抜けているのでしょうか?バラシてみます。

何ちゅう構造でしょう。低床タイプゆえでしょうか⇧。

Oリングやらバネやらボールが入っています。どこに何が入っていたか忘れずに。

ちなみに、ボール3個・バネ2個入っていました。Oリング大小合計6個・Oリング止め1個・オイルシール1個。中古で入手したモノなので正しいか分かりませんが、最初から入っているモノっぽい雰囲気。目視では劣化具合分かりません。パキパキになっている訳でもなく。追記~後にシリーズ④でOリングの数を修正します。

まあ、漏れていましたし、バラシたので交換します。

以前修理を試みている場合は、入れ違い・不足などある可能性もありますので注意。外した穴から覗いたりして、ある程度構造を想像しつつ作業。

オイルドレンボルトの所にもボール・バネ入っていましたので、オイル交換する場合も注意が必要。バネには向きが(テーパー状)あります。ドレンからの漏れはOリングを交換。キツク増し締めしてもほぼ意味無し。

予想としては、オイルシール・Oリング劣化による抜け・異物混入などによるボールの当たり面不良などでオイルが止まらない又は逆流でしょうか?オイル不足による使用で、各部摩耗が進んでいたらシール交換では対応できないため致命的…。Assy部品も出るみたいですが、高そう。まだ調べていません。

途中、台車を立てた方が作業しやすい事に気づいたので、仮付けして戻し、立てた状態で作業再開。

バカ締め?されている部分は無理に外さず、この状態でピックツールでシールを取り出し。

ピストン?ピン?に少し縦キズがあったのが気になります。とても細かいペーパーを軽く当てて様子見。シールはこれ?⇩これはちょっと抜けるんでない?といった印象。油圧のこういった機構のモノは初めなので、素人意見になります。ちゃんとした設計されていますので問題無いと思いますが、想定耐用年数・交換目安はどれくらいなのでしょうか?

シールとOリングは汎用品で合いそうなので部品発注。

この辺の消耗部品(シール・Oリング)を交換しても改善されなかったら、加工して他の油圧のヤツを付けるか、他の方式(ワイヤーなど)にするか、固定して作業台にするかでしょうか。ただの台車としては重すぎる。ダメな場合は、また何か考えましょう。メーカーに部品聞いてみたりして。

ひとまず部品待ち。シール・Oリングは、汎用品でピックアップして発注しました。

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