実家のミシンを整備(三菱電機製・家庭用)

前回、ミシン(JUKI HZL-7900)メンテナンスの時に、駆動部分の多さ・給油の重要性を実感しましたので、実家から(懐かしい)ミシンを持って来てメンテナンスしてみる事にしました。

たまに使ったり、油をくれたりしているとの事。嫁入り道具?

中の道具箱にミシン油は無かったので、どの程度の給油・メンテ状況なのかわかりません。

このミシン。昔、おしえてもらって何か縫った事がある様な無い様な遠い記憶。「直線縫いだけ」だった気がしていましたが、あたらめて今見てみると、切替スイッチによってたくさん選べる仕様。

縫いの種類は最近のと大して変わらないかも。(HZL-7900しか知りませんが)

押さえ圧や、上糸下糸など調整などは全部手動なので感覚が養われる。すぐにはできない、練習が必要。

留具をズラすと後ろに倒せる仕組み。ケース裏には倒れ防止の引き出し式ステーがついていました。

手軽に裏側が見れて給油などできるメンテナンスしやすい作り。好印象。

当時のしおり発見。それと、なぜか楊枝が刺さっている。

その後、楊枝を外しても問題無い事を確認しました。布送りを強制的に上げて固定していた模様。

上の蓋をとってみると、思っていたよりメカニカル。電気的なスイッチ切替式を予想していましたが、ちがった。すごい機構。カムやらシャフトやら切替による動きが、どこでどうなるかよく分からない。コンピューターミシンを開けた時より感動。プラのギヤ一部が欠けていた。使用には問題なさそうな部分。

はずみ車?右手で回すやつを少し動かしながら、可動箇所を確認して給油。

モーターから動力を伝えるベルトのひび割れを発見。

ベルト番号が確認できたので発注。今でも普通に買える(流通している)。

ミシンベルトの長さは5~10ミリ刻みであるみたい。幅は(ミシンベルト)規格で、あとは長さか。

ミシンスピードのH/L切替スイッチあり。これはいいかも。

フットスイッチ(足踏みスイッチ)も分解・給油。雰囲気的に、この白いのは開けませんでした。外側の接点に復活剤シュっと。踏み蓋の支点部分がヒビ・ピン抜けありましたので、修復。

そして新品ベルト⇩(右)。これは500円前後だったと思います。「三ツ星 ミシンベルト MB345」

外した方は左側。最初から色が黒いベルトなのかと思いましたが、経年変色してこの色になった?ありえる。

ベルトは給油ポイントではありません。

ウレタンベルトなので、耐油性にすぐれているらしいですが、触る時は接触面に油分が付かない様に注意。油分が付いたら取り付け前に脱脂。ベルト受け側も同様。過度な脱脂は、また劣化を早めるので、適度に脱脂。

張り具合については、正式にはベルトテンショナーなどで数値見ながらやるんですかね?

わたくしは「感覚」で張り調整。モーター側のプーリ―小さいなぁ。

張り過ぎ注意。しかし、緩過ぎれば滑る。空回りや動力伝達不良で力が出ない・ベルト内側の変摩耗・発熱・劣化につながる。張り過ぎたらそれも寿命が早くなり、ベルト切れ・モーター・プーリー・軸受けが傷む。と思いますたぶん。初期伸びもあるのでしょうか?緩く感じたら張ればいいだけ。温まると張りが強くなったりする場合もあります(バイクなどでは)。この辺もたまに見ておいた方がいいと思われる部分。フタを取らなくても調整できるみたいですが、外して張り具合を見ながらやった方が確実。取り付けボルト・ナット関係の増し締めもできますのでついでに。

試し縫いをしてみて、再度張り具合を見てからフタをする感じの方がよいかも。

接点には接点復活剤・各駆動部給油・グリスアップ。プラスチックの割れは、プラリペアで広がらない様に補修。昔のミシンの方がメンテナンス前提に作られているので、給油しやすかった。可動部分が多いので、コマメに給油してくださいって事だと思います。給油後、作動音は静かになりました。

まだミシン2台目ですので大きい事は言えませんが、これでまだしばらくは使えそうです。

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